ビジネスメールお役立ち文例:末文(結び)の「印象を高めるひと言」と実践ポイント

ビジネスメールお役立ち文例:末文(結び)の「印象を高めるひと言」と実践ポイント

 

ビジネスメールの末文(結び)は、メール全体の印象を決定づける大切なパートです。

本記事では、主に社外(取引先・顧客)とのやりとりを前提とし、よくあるNG例・定番の修正版・印象を高める一工夫とアレンジのコツを具体的にご紹介します。

 

メールの末文は、やりとりの内容や関係性に応じて、「無難な定型文」だけでなく、相手や状況を意識した+αのひと言を加えることで、ビジネス上の信頼感やあなた自身の印象が大きく変わります。

 

1. 何度もやりとりしている取引先・日常的な連絡の場合

 

NG例(ありがちな失敗)

「よろしくお願いします。」
→ あまりに簡素すぎてビジネスメールにはふさわしくない印象。

 

修正版(一般的な定型)

「今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
→ 取引先や日常的な業務連絡で広く使われる無難な結び。

 

さらに印象を高める一工夫

  • 「引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。」など相手への敬意や協力の感謝を表現。
  • 「お力添えをいただき誠にありがとうございます。今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。」など具体的な感謝や関係強化への願いを加える。

 

アレンジのコツ

  • 相手の貢献や協力に触れた「ひと言」を結びに加える。
  • 取引先との関係性や直近のやり取り内容を踏まえた感謝表現が好印象。

 

2. 丁寧に関係を深めたい新規・重要な取引先へのメールの場合

 

NG例

「以上、よろしくお願いします。」
→ どこか事務的・命令調で、距離を感じさせる。

 

修正版

「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。」
→ 丁寧な定型。相手企業への敬意を込めた末文。

 

さらに印象を高める一工夫

  • 「末筆ながら、貴社の更なるご発展とご繁栄を心よりお祈り申し上げます。」など相手の繁栄や健康を願う文を加える。
  • 「今後ともご指導・ご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。」など、相手との長期的な関係性を意識した表現に。

 

アレンジのコツ

  • 時節や相手の状況に合わせて「ご自愛ください」など体調や健康への気遣いも盛り込む。
  • 社外・初対面では特に「貴社益々のご発展」や「末筆ながら」などの丁寧な末文が有効。

 

3. 季節・時節を踏まえた末文

 

NG例

(特になし。結びで時節に全く触れない場合も特段マイナスではありませんが、+αがあれば印象がアップします)

 

修正版

「時節柄、ご自愛のほどお祈り申し上げます。」
→ 無難な健康配慮型の結び。季節の変わり目や体調を気遣う一文。

 

さらに印象を高める一工夫

  • 「梅雨寒の折、ご自愛のほどお祈り申し上げます。」など具体的な時候・天候を入れる。
  • 「暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。」など季節に即したバリエーション。

 

アレンジのコツ

  • その時期ならではの天候や相手地域の状況も参考にして表現を選ぶ。
  • 定型の一歩先を行く「気配り」を末文で表現できると、印象アップに直結。

 

まとめ:末文は「心配り」を添えて印象を決める大切な一文

 

ビジネスメールの末文は、単なる締めくくりに留まらず、あなたの心配りや相手への敬意・感謝が表れる重要なパートです。

  • 「よろしくお願いいたします」だけで終わらせず、相手の協力や健康、企業の発展などを意識した一言を加える。
  • 季節ややりとりの状況に応じて+αの気配りを表現することで、あなた自身の信頼感や印象アップにつながる。
  • 末文の工夫がビジネスパートナーとの関係強化や信頼構築に直結する。

末文に「心配りのひと言」を添えることを意識なさってみて下さい。